甲状腺ホルモン
甲状腺ホルモンの病気│主治医が見つかる診療所
「主治医が見つかる診療所」(2007年10月22日放送のテレビ番組)は、
甲状腺ホルモンの病気について、でした。
ゲストには、梅沢富美男さん、瀬川瑛子さん、小川菜摘さん、彦摩呂さん。
そして、いつもの番組担当医は、
金武英[梅丘内科 院長 内科・循環器科]医師、南淵明宏[大和成和病院 院長 心臓血管外科]医師、
秋津壽男[秋津医院 院長 内科]医師、新見正則[帝京大学医学部附属病院 准教授 血管外科]医師、森智恵子[シロノクリニック 恵比寿本院 副院長 皮膚科・産婦人科]医師、南雲吉則[ナグモクリニック 院長 乳腺専門]医師、上山博康[旭川赤十字病院 脳卒中センター長 脳神経外科]医師。
その他、甲状腺ホルモンの病気の専門医として、
ゲスト医師に伊藤公一[伊藤病院 院長]医師。
(表参道の伊藤病院の院長、甲状腺専門医の伊藤公一医師)
●甲状腺ホルモンとは
:人間の元気の源。
・発育・生長
・興奮、緊張
・体温を上げる
・新陳代謝を活発にする。生き生きと元気にする。
などの働きをする。
●甲状腺の場所
:チョウチョ形の大きな器官であり、喉仏の下にある。
(ちょうど蝶ネクタイをしているような感じ)
●甲状腺ホルモンの病気
:女性に多い(9割が女性、女性の20人に1人が甲状腺の病気)
→年々増えている。
:「症状が分かりにくい、他の病気と誤診しやすい」などの理由もあり、気づかず放置していることが多い。
・疲れやすくなった
・すぐ眠くなる
・急に太った
・物忘れ
などの症状を病気のサインとは気づかず、どんどん悪化するケースが多い。(本人は若年性更年期障害などと思う)
(むくみは腎臓病などとも間違われる)
(誤診例)
・橋本病のむくみ→腎臓病
・バセドウ病→消化器、食道がん などと誤診
●甲状腺ホルモンの病気の特徴
・甲状腺ホルモンが一定量であるのが正常
→多くなっても少なくなっても、病気として症状が出る。
「多い場合=バセドウ病」:エネルギーの空焚きと同じことで、消耗する
(症状):汗が多い、イライラする、食べていても痩せていく(消費エネルギーが増えるので)
「低い場合=橋本病」:元気がなくなる
(症状):居眠りするときがある、最近少食になった、少食になったのに体重が増える(エネルギー代謝が低くなる、むくみなどで)
(実際の患者さんの例では、食べる量が減ったのに3カ月で8キロ、1年で18キロも太った、とのこと)
★特に体重の増減が特徴的
「バセドウ病」:食欲があるのに痩せていく
「橋本病」:食欲がないのにむくんで体重が増加する
ここで金武英医師が自分は居眠りをしたことがなく、
「布団以外で寝たことが全くない」と。
すかさず、ゲストの小川菜摘さんらから
「誰かに狙われてるんじゃないの?」
「おかしいんじゃない?」
との声が。
「最近少食になった」の部分で話を振られた南雲吉則医師は、「最近」ではなく、
「元々私は1日1食。ノースイート、ノーミート、ノーカフェイン」
なのだとか。
●甲状腺ホルモンの病気の原因
・不明
・アンケートでは、実際の患者さんの多くが「ストレスが病気を惹き起こしたのではないか」との意識を持っていたが、原因は不明。
(ただ、治療を受けている最中の患者さんの場合、ストレスは悪化の要因となる)
●甲状腺ホルモンの病気のチェック
◆「汗をよくかく」「イライラする」
→この2点の症状がある人は、甲状腺ホルモンが多くなるバセドウ病の可能性あり
◆「居眠りする時がある」「最近少食になった」
→この2点の症状がある人は、甲状腺ホルモンが少なくなる橋本病の可能性あり
●甲状腺ホルモンの病気の患者さんの例
Aさん:
「失神」=過労で脳貧血との診断
→「失神と痙攣」=癲癇との診断
→「手の震えと急にやたらに唾を吐く」=自律神経失調症との診断
→結局、血液検査で甲状腺ホルモンの病気と判明、治療へ
Bさん:「汗が急に噴き出すように出る」(びしょびしょになって、人に驚かれるほど)=若年性更年期障害を疑った
Cさん:
「常に眠気」
→「食べないのに太った。(3カ月で8キロ太り、1年で18キロ)」
→「旅先で起きたときに、顔がパンパンに腫れていた。目も飛び出してみえるほど」
→病院で治療へ
●甲状腺ホルモンの病気の検査
<触診>
:甲状腺の腫れ(首周りの腫れ)をチェックする(手で触って触れるかどうか)
(甲状腺ホルモンが高くなっても低くなっても、同じように甲状腺は腫れてくる、とのこと)
伊藤公一医師が瀬川瑛子さんの喉仏の下を触診したとき、甲状腺の輪郭が手に触れました。
が、伊藤公一医師は「ま、もともと甲状腺が大きい人もいるので、心配しないように」
司会の東野幸治さんから「いや、安心できないじゃないですか」と突っ込みが。
<血液検査>
:通常の健康診断での血液検査の項目には入っていないので、健康診断のオプションとして検診を受けることが必要
●甲状腺ホルモンの病気の治療
<橋本病>
・甲状腺ホルモンの値が低いので、甲状腺ホルモンの錠剤を飲み続ける。
<バセドウ病>
・甲状腺ホルモンの量を抑える薬を服用
・甲状腺ホルモンの細胞を薬で小さくするアイソトープ治療
・外科手術で甲状腺を切って小さくする
(※薬は副作用もあるので、様子を見ながら選択する)
(参考)
◆甲状腺疾患の専門医、伊藤公一 医師
伊藤病院(東京都渋谷区)は日本を代表する甲状腺疾患の専門病院。
今年で創立70年で、1日に1000人以上もの患者が訪れるという。
甲状腺ホルモンの病気患者の駆け込み寺。患者さんは全国各地から。

