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視力と自律神経 梶田雅義 氏│たけしの本当は怖い家庭の医学

「たけしの本当は怖い家庭の医学」(081118 放映)は
目と関連する病気 について。

コンタクトレンズやメガネの度数が強すぎることが原因で起きることもある自律神経失調症、など。
1)手足の冷えが症状としてある「自律神経失調症」 : この記事
2)白内障の手術後の合併症の危険「嚢胞様黄斑浮腫」 : 次の記事
「本当は怖い冷え〜まさかの原因〜」
「本当は怖い目のかすみ〜慢心〜」

コンタクトレンズ、眼鏡の度数と自律神経失調症 について 解説は
梶田雅義 医師
・梶田眼科院長
・日本コンタクトレンズ学会理事

たけしの本当は怖い家庭の医学 ゲスト患者は
錦野旦 さん、熊谷真実 さん、千秋 さん、土田晃之 さん、FUJIWARA 藤本敏史 さん、FUJIWARA 原西孝幸 さん、眞鍋かをり さん。
司会は
ビートたけし さん、渡辺真理 さん。


「冷えはありますか?」の渡辺真理 さんの質問に
眞鍋かをり さん:「ひどい冷えが今もあります。足の先も手の先も冷えて、ひどいときは、冬の夜、冷えて痛くて眠れないときがあります」

◆(症例)
 ・42歳、女性
 ・ホームページの企画・デザインの会社で、この10年間は仕事優先。
(症状1)
 ・冷え
  ・夜に手足の先がジンジンして冷えが気になった。
  ─>寒い季節になってきたから、と靴下を履いた。
 ─>(1週間後)
(症状2)
 ・肩こり
  ・元々肩こり気味だったが、ひどくなった。
  ・その後も、冷えと肩こりは一向に改善せず。
(症状3)
 ・目の奥の痛み
 ・離れたところの物が、少しぼやけて見える。
 ─>「コンタクトレンズがまた合わなくなってきているのかも。肩こりも目から来ているかもしれない」と新しく度数を上げたコンタクトレンズを注文した。
  ・長年の習慣:時間がないからという理由で、コンタクトレンズが合わなくなってくると、度数を自分で上げて決め、自分で注文していた。
  ・今回も、度数を上げて、コンタクトレンズ販売のホームページで注文した。
  ─>(3日後)
   ・新しいコンタクトレンズが届き、視界がくっきりよく見えるようになった。
   ─>(午後)
(症状4)
 ・頭痛
  ・頭を締め付けるようなひどい頭痛。
  ─>仕事を休むわけにはいかないので、続けた。
(症状5)
 ・吐き気
  ・連日の頭痛で仕事が手につかなくなり、仕事を休む。
  ─>病院へ行くが、「異常なし」との診断。
   ─>休みをとって、出社すると、後輩に仕事をとられていた。
    ・遠回しに退社勧告された。
    ─>家に閉じこもるように。
     ─>新聞記事で、自分と同じ症状(頭痛、だるさ、目のかすみなど)の病気を見つけ、病院へ。
      ─>診断自律神経失調症

自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)
 ・自律神経は、循環、呼吸、消化など、自分の意思とは無関係な生命活動の調整をつかさどっている。
 ・交感神経と副交感神経の2つがあり、バランスが崩れることで、全身に不調が現れる病気。
 ・症例の、肩こり、冷え、吐き気、頭痛などの症状は、自律神経のバランスが崩れたことで起きていた。

(症例の場合の原因)
 ・コンタクトレンズの度数を上げていたことが元凶。
  ・自律神経は目のピント合わせに関わっている。
 (目のピントの合わせ方)
  ・毛様体筋という筋肉が収縮して、水晶体(レンズ)の厚さを変えてピントを合わせる。
   ・遠くを見るとき:筋肉の力を抜いて、水晶体を薄くする。
   ・近くを見るとき:筋肉を収縮させ、水晶体を分厚くしてピントを合わせる。
  ─>この動きのコントロールをしているのが、自律神経。

 (近視の人の場合)
  ・水晶体が分厚くなってしまっているため、遠くを見たときに水晶体を薄くすることができず、ピントが合わない。
  ─>コンタクトレンズや眼鏡をつけると、目に入ってくる光の幅が広がり、ピントが合う。
   ─>度数を勝手に上げてしまうと、目に入る光の幅がより広がるため、遠くを見ても近くを見ても、常に毛様体筋を収縮させなければならず、目に大きな負担がかかる。

 (症例の場合は)
  ・度数の強すぎるコンタクトレンズで、長年パソコン作業を続けた。
  ─>毛様体筋の疲労から、自律神経のバランスを崩した。

<予防には>
 ・コンタクトレンズだけではなく、強すぎる眼鏡の場合も、同じリスクがある。
 ─>自分の「適正度数」を知ること。
  ・適正度数:遠くを見ても、近くを見ても、目の筋肉が疲れない度数。
  ─>専門医の検査を受けて、適正なレンズを処方してもらうことが大切。

<出演者の症状は?>
コンタクトレンズをしている人は、錦野旦 さん、熊谷真実 さん、千秋 さん、眞鍋かをり さん。
目がいい人は、土田晃之 さん、FUJIWARA 藤本敏史 さん、FUJIWARA 原西孝幸 さん。
土田晃之 さん:「僕ら帰っていいですかね?」
「思い当たる症状は?」との質問に
千秋 さん:「目の奥の痛みが出る場合がある。コンタクトのときはないが、眼鏡にしたときに、眼鏡の度が強いなと感じていて、ずっとかけていると目の奥が痛くなる」
熊谷真実 さん:「目の奥の痛み。キーンと、目ん玉を奥に引っ張られるような痛み」
土田晃之 さん:「あの、目ん玉を奥から引っ張られた経験があるんですか?」
錦野旦 さん:「首に違和感が」

◆解説 : 梶田雅義 医師
 ・自律神経失調症の症状の方は、梶田眼科医院でも、年間30名以上見られる。
 ・度数が合っているかの簡単なチェック方法がある。
 :「近点距離検査」

近点距離検査
:1)メガネ、コンタクトレンズをしたまま、片目を手で覆う。
 2)もう1方の人指し指を、あいている目の前に立て、徐々にゆっくりと距離を遠ざけていく。
 3)指の関節のシワを見て、くっきりとピントが合ったときに指を止める。
  ・目と指の間の距離が「近点距離」
  ─>年齢によって正常範囲が異なる。
   ─>年齢に合った正常範囲内の場合は、度数が合っていると見なす。
    ・正常範囲外の場合は、レッドゾーン。
<判定>
 ・20代 : 12センチ以内(正常範囲)
 ・30代 : 17センチ
 ・40〜44歳 : 22センチ
 ・45〜49歳 : 32センチ
 ・50〜54歳 : 54センチ
 ・55〜59歳 : 88センチ
 ・60〜64センチ : 139センチ
 ・65歳以上 : 380センチ
 ─>55歳以上の人は、手の長さが足りなくなるので、他の人に手伝ってもらって距離を測る。

(出演者の結果)
・錦野旦 さん(正常範囲は88センチ)
 ・左 : 40センチ
 ・右 : 128センチ : 正常範囲外
 ─>度数が合っていない。
  ・老眼対策として、左右の度数をわざと変えて調節している。
   ・左目:近くが見えるように、弱いレンズ。
   ・右目:遠くを見るために、強いレンズ。
梶田雅義 医師:「近視が強い人がレンズの度数だけで対応しようとすると、そういう方法をとることもある」

・熊谷真実 さん(正常範囲は32センチ)
 ・左 : 104センチ
 ・右 : 72センチ
 ─>両目とも、正常範囲外。度数が強すぎる。

◆毛様体筋の疲労度検査
:「毛様体筋が疲労していて、自律神経失調症になる恐れがある人」検査
 ・毛様体筋は、遠くから近くを見ていくにつれ徐々に収縮していく。
 ─>近くを見るにつれ、水晶体に圧力をかけていく必要があるため、毛様体筋が緊張する。
  ─>「調節機能解析装置」を覗くことで、毛様体筋の疲労度が分かる。
 ・判定は、グラフで見る。
  ・遠くから近くを見ていくと、徐々に筋肉が緊張していく。
   ・対象物が5メートル、2メートル、1メートル、77センチ、50センチ、40センチ、33センチと近づいてくる。
   ・その距離での、筋肉の緊張具合をはかる。
  ・正常な人でも、33センチの距離(一番近くまで)に近づいたときは、筋肉が緊張している。
   :グラフでは、「赤く」示される。
  ─>赤い「緊張状態」が、77センチよりも遠いときにグラフに表示された場合は、レッドゾーン。
   ─>毛様体筋が正常に機能せず、緊張していると見なす。
    ・メガネやコンタクトレンズをしていない人でも、ありうる。

(出演者の結果)
 ・藤本敏史 さん、錦野旦 さん、熊谷真実 さんがレッドゾーン。

<解説 : 梶田雅義 医師>
(錦野旦 さんの場合)
 ・左右とも、1メートルの距離で、緊張状態になっているので、要注意。
 ・原因は、近くを見る時間が長い、などが考えられる。
 ・右目は、遠いところを見ているとき(5メートルの距離)でも、緊張が高く出ている。
(熊谷真実 さんの場合)
 ・左目は、5メートルの距離から33センチの距離まで、すべてで赤く(緊張が高い)出ている。
 ・これほど差があるのは、日常生活のほとんどの距離を、左目だけで見ている可能性がある。
熊谷真実 さん:「このごろ、近くがほとんど見えないんです」
─>
 <改善には>
 :遠近両用コンタクトレンズをすると、目に負担がかからず、見えやすくなる。
 「遠近両用累進型レンズ」
  ・1枚のレンズに、遠く、近く、中間、の距離が見えるレンズ(度数を変えた)が合わさっている。
  ─>毛様体筋が疲労せずに、すべての距離を見ることができる。
 ─>
 熊谷真実 さんと錦野旦 さんがつけてみると
 (お2人に合ったレンズを、梶田雅義 医師が処方)
熊谷真実 さん:「すごく気持ちいいです。すごい、本が見える」
 (元のコンタクトレンズでは、近くが見えないので、本を腕一杯に離さないと見えなかった。
  ─>近づけても、見えるようになった)
錦野旦 さん:「ダブッて見えていたんだけど、今はね。バッチリ」

(藤本敏史 さんの場合)
 ・左目:5メートル、1メートル、33センチで赤い緊張状態。
 ・右目:77センチで赤い緊張状態。
梶田雅義 医師:「左目は全体的にところどころ赤いのが出ている。こういう人は遠視が潜んでいる」
 ─>遠視の人は、度数が強すぎるコンタクトレンズやメガネをかけている人と、同じ状態になる。
  ─>近くを見ると、疲れの症状が出る。

藤本敏史 さん:「自覚症状あります。目のぼやけがあるし、疲れやすい」
ビートたけし 院長:「そういう人は、メガネとかした方がいいんじゃないの?」
藤本敏史 さん:「でも、メガネが似合わないって言われたんですよ(笑)」

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