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前立腺ガン 伊藤一人 氏│主治医が見つかる診療所
主治医が見つかる診療所(080922放映)の
前立腺ガン について。
「急増する男性の病「前立腺の病」特集」
前立腺の病気についての、スタジオ専門医として
伊藤一人(いとうかずと) 医師
・群馬大学医学部付属病院 泌尿器科 准教授
主治医が見つかる診療所 担当医は
秋津壽男 医師(秋津医院 院長 内科)、新見正則 医師(帝京大学医学部附属病院 准教授 血管外科)、森智恵子 医師(シロノクリニック 恵比寿本院 副院長 皮膚科・産婦人科)、金武英 医師(梅丘内科 院長 内科・循環器科)、上山博康 医師(旭川赤十字病院 脳卒中センター長 脳神経外科)、南雲吉則 医師(ナグモクリニック 院長 乳腺専門)、姫野友美 医師(ひめのともみクリニック 院長 心療内科)、南淵明宏 医師(大和成和病院 院長 心臓血管外科)
主治医が見つかる診療所 ゲストは
財津一郎 さん、板東英二 さん、奈美悦子 さん、北斗晶 さん、佐々木健介 さん、大橋巨泉 さん。
主治医が見つかる診療所 司会は
草野仁 さん、東野幸治 さん、アシスタントは、磯山さやか さん。
◆前立腺がんは、現在急増。
・日本人の死因第1位はガンだが、前立腺ガンはその中でも最も増加率が高い。
・この20年間で、前立腺がんの患者数は10倍以上に増加。
(それに伴って死亡者数も年々増加傾向)
◆前立腺とは
・膀胱の下、(腹部よりも)お尻の方に近い場所。
・尿道管を取り囲むようにしてある、栗の実くらいの大きさの気管。
・精液の3分の1を占める前立腺液を作る役割を果たす。
・前立腺液:精子を守り、働きを活発にする。
・前立腺の病気には、主に前立腺肥大症と前立腺ガンがある。
◆前立腺肥大症
・前立腺の内部の「内腺」の部分が肥大する。
─>肥大すると尿道管を圧迫することになり、「尿が出にくい」「頻尿」などの排尿障害をきたすことがある。
・患者数は約45万9千人。
(主な症状)
・夜間頻尿(夜2回以上トイレに行く)
・おしっこの勢いが悪い。(トイレを汚すなどの場合も)
・力まないとおしっこが出ない。おしっこが出づらい。
・残尿感がある。
・おしっこが我慢できない。
─>症状が1つでも当てはまる場合は、前立腺肥大症の疑いがある。
─>専門の病院での検査がおすすめ。
大橋巨泉 さん:「カラオケで1コーラス歌い終わったらしたくなって、若いときはそれでもフルコーラス歌ってからトイレに行ってたのに、我慢できなくてチョロッと出る。だから『はい、おまえ2番』ってマイクを隣に渡して、トイレに行く。で、さっと出してから戻ってまた歌うと、またしたくなるから、そういうときは必ず時間をかけて(おしっこを)出し切る」
財津一郎 さん:「高速道路で何十キロも渋滞するでしょ。車にも尿瓶を置いてある」
大橋巨泉 さん:「車には、ゼリーで固まるやつ置いてある。肥大症の人は絶対我慢できないもん」
<前立腺肥大症 検査法>
・直腸診:肛門から指を入れて、触診で、前立腺の大きさや硬さを調べる。
・尿流検査:排尿の勢いや時間を測定する。
・超音波検査:肛門からエコー。前立腺の大きさや形を調べる。
<前立腺肥大症 治療法>
・まず、薬物治療。
・アルファ遮断薬:尿道を広げ、排尿障害を改善する薬。
・抗男性ホルモン剤:肥大に関与するホルモンの作用を抑えて前立腺を小さくし、尿を出しやすくする薬。
など。
・手術
・内視鏡手術もある。
伊藤一人 医師:「前立腺肥大症と前立腺ガンは全く別物で、前立腺肥大症から前立腺ガンにはならない」
◆前立腺がん
・前立腺の外側にできやすい。
(前立腺肥大症は内側にできやすい)
・ガンが大きくなると尿道を圧迫し、頻尿や尿が出にくくなるなど、前立腺肥大症とよく似た症状が出ることもある。
─>前立腺肥大症の症状に思い当たる人は、必ずガン検査もすること。
<前立腺ガン 症状>
(実際の前立腺ガン患者さんの症状)アンケートより
1位)症状はまったくなし:66人
2位)尿が出にくい:20人
3位)頻尿:15人
4位)残尿感がある:11人
5位)尿の勢いが弱い:10人
(実際の例)
・58歳、男性。3年前に発見
・自覚症状はまったくなかったが、前立腺がんの検査もやっておいた方がいいと思い検査して、見つかった。
・77歳、男性。2年前に発見。
・大腸健診で、泌尿器科から電話があり、前立腺肥大症か前立腺がんの疑いがある、といわれた。
(症状の特徴)
・前立腺がんは、症状がまったく出ないことが多い。
・「沈黙の病」とも言われている。
・気づいたときには転移していることもある。
─>早期発見が必要。
─>「PSA検査」
・ガン(全般)が増えるのは50歳から、家族歴がある場合は40歳から、と言われている。
<前立腺がん 検査>
:PSA検査
・前立腺から出ているタンパク質の一種のPSAを測定する血液検査。
・前立腺ガンの場合は、この数値が上昇する。
・4.0未満:陰性。基本的に問題なし。
・4.0以上:グレーゾーン。精密検査が必要。
・10.0以上:陽性。6割以上に前立腺ガンの可能性がある。
・人間ドックや定期健診の追加オプションで受診できる。
(1000〜2000円ほどで受診可能)
(ゲストの検査結果)
板東英二 さん:0.5ng/ml
財津一郎 さん:0.6mg/ml
佐々木健介 さん:1.1ng/ml
伊藤一人 医師:「佐々木健介 さんの数値が、若い割に多かったのは、慢性の炎症などが考えられる。また、前の日に頑張りすぎると数値が高くなることも。4.0未満なので、異常なし」
(大橋巨泉 さんの場合)
・ゴルフ仲間が15年くらい前、1年出てこなくなった。出てきたときに聞いたら、前立腺ガンだった。
─>「PSA検査のおかげで早期発見、治療できて命拾いをした」とのことで、PSA検査をすすめられた。
─>1年に1回受けている人間ドックで、PSA検査を追加した。
・数値が4.8から5.4とじわじわ上がっていく。
(PSA検査で、4未満は異常なし、4〜10はグレーゾーン。10以上はガンの可能性あり)
・上がっていくのは、いい傾向ではない、と言われた。
─>心配していたとき、別のガンが発見された。(胃ガン)
─>胃ガンの治療後、PSA検査を受けたら、13.6になっていた。
─>前立腺ガンの可能性があるとのことで、生体検査。
大橋巨泉 さん:「会陰部に針通して、組織細胞を取って調べる。8つの部分に分けて2回ずつ針を差すから16箇所」
─>結果、「悪性腫瘍なし」
大橋巨泉 さん:「(PSAの数値が)13.6でも、ガンでないことはあるんですね」
伊藤一人 医師:「大橋さんの場合は、前立腺肥大症と炎症があったから、(数値が出た)と思います」
<前立腺ガン 治療法>
・摘出手術
・放射線外照射療法
・小線源療法(放射線治療のひとつ)
・ホルモン療法
(小線源治療は)
:大橋巨泉さんが実際に選択しようとした「小線源療法」
・放射線のエネルギーの入ったチタンの小さいカプセルを、前立腺に50〜100コ埋め込む。
・永久に体内に入っている。
・カートリッジにチタンのカプセルを入れ、会陰部から前立腺の奥まで針を刺し、カプセルを送り込む。
・初期のガンに有効。
・保険適用。
<治療法の長所と短所>
「手術」
(長所)
・完治性が高い。
・精神的に安心。
(短所)
・身体に負担がかかるので、年齢によって受けられない可能性がある。
・EDの可能性がある。
・尿漏れあり
「放射線療法」
(長所)
・完治性が高い。
・体の負担が少ない。
・EDの可能性が低い。(80%は大丈夫)
(短所)
・排尿障害あり(出にくい、頻尿)
・直腸、膀胱への影響がないわけではない。
─>前立腺がんの治療法は多岐に渡る。
─>医師と相談のうえ、自分にあった治療法の選択が大切。
<前立腺ガン 最新治療法>
:HIFU(ハイフ)(高密度焦点式超音波療法)
・超音波をプローブでガンの部分のみに照射。高熱を発生させてガン細胞を焼く。
・半身麻酔で、患者の体調を確認しながら、治療を進める。
・平均約70分ほど。
・翌日には歩け、患者の身体の負担は少ない。
・ガンの部分だけを焼くので、正常な組織を傷つけない。
・保険適用外。
(東海大学八王子病院泌尿器科などで)
<前立腺ガン 予防>
(危険因子)
・遺伝的なもの。
・食生活の欧米化
・年齢。
南雲吉則 医師:「アメリカに住む日系人は日本人の5倍の率で発生している。食生活が影響していると思われる」
(予防)
・食生活で野菜を摂ること。
・最近効果があるといわれているもの。(秋津壽男 医師)
・リコピン
・ビタミンD
・亜鉛
─>トマト、マグロ、牡蠣など。
・予防につながるとされる。

