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顎の病気 覚道健治 氏│たけしの本当は怖い家庭の医学

「たけしの本当は怖い家庭の医学」(080909 放映)は
顎の病気 について。
1)アゴの付け根に痛み、音が鳴るなどの症状。口が開かなくなる「顎関節症」 : 前の記事
2)アゴに痛みや音が鳴るなどの症状がないのに、口が開かない
 :「咀嚼筋腱・腱膜過形成症(そしゃくきんけん・けんまくかけいせいしょう)」 : この記事

「本当は怖いアゴの痛み〜外されたエンゲージリング〜」
「本当は怖い口の開けづらさ〜忍び寄る開かずの扉〜」

顎の病気 について解説は
覚道健治(かくどうけんじ) 医師
・大阪歯科大学 付属病院 病院長

たけしの本当は怖い家庭の医学 ゲスト患者は
黒沢年雄 さん、ガダルカナル・タカ さん、吉田秀彦 さん、スピードワゴン 井戸田潤 さん、スピードワゴン 小沢一敬 さん、吉澤ひとみ さん、ギャル曽根 さん。
司会は
ビートたけし さん、渡辺真理 さん。


◆顎関節症と間違いやすい重大な病
 ・今年7月、学会で緊急報告された「原因不明のアゴの難病」

◆(症例)
 ・71歳(2007年5月発症当時)、男性
 ・定年して6年。仲間とソフトボールを楽しみ、一度も大きな病気をしたことがなかった。
(症状1)
 ・口が開けづらい。
  ・タコヤキくらいならギリギリ入るが、寿司は入らなかった。
  ・痛みはなし。
  ・歳のせいでアゴの骨が弱くなったのかも、と、開けづらいが病気とは思わなかった。
 ─>(数カ月後)
  ・行き付けの歯科医院で、歯の治療をしたとき。
(症状2)
 ・歯の治療ができないほど、口が少ししか開かない。
  ・本人は大きく口を開けているつもりだが、開いていなかった。
  ・歯医者は顎関節症を疑い、専門医を紹介。
  ─>大阪歯科大学付属病院 覚道健治 医師の元へ
(検査)
  ─>(1週間後)
  ・顎関節症に関する問診で
   ・大きく口を開けるとアゴに痛みがあるか? : なし
   ・口を開けるとき、音がすることがあるか? : なし
   ─>顎関節症の典型的な症状がない。
    ・「口が開けづらい」という症状のみ。
  ・普通の問診・触診に加え、MRI検査、X線撮影 : 異常なし。
  ・口腔ガン、舌癌の検査 : 異常なし
  ─>違った角度から、MRI検査のやり直し
   ─>咀嚼筋腱・腱膜過形成症

咀嚼筋腱・腱膜過形成症(そしゃくきんけん・けんまくかけいせいしょう)
 ・4つの咀嚼筋により、口を開け閉めしたり、物を食べたりしている。
 ・咀嚼筋と骨を腱(けん)(固い組織)がつないでいる。
 ─>腱が異常発生し、咀嚼筋を覆いつくして、筋肉の動きを妨げる。
  ─>口が開かなくなる。

(症例の場合)
 ・頭部に位置する咀嚼筋の腱が異常発生。
 ─>口が2センチ程度にしか開かなくなった。
  ─>手術により、5センチほどに開くようになり、現在では以前のように口を大きく開けて食事ができるようになった。

(危険な点)
 ・「口が開けづらい」という症状から、顎関節症と誤って診断されてしまう危険性がある。
 ・顎関節症の潜在患者数(2人に1人)の中にも、咀嚼筋腱・腱膜過形成症の患者さんが少なくないと考えられる。

(原因・治療法)
 ・原因は不明で、治療法も手術以外に見つかっていない。
 ・手術は、腱で固まった筋肉と骨を切除。残った健康な咀嚼筋で口の動きを代用させる。
  ・外からメスを入れると傷が残るので、口の中から手術を行う。
  ・筋肉の付け根を骨ごと切除。
  ・骨と筋肉の間の静脈に注意して切るのが、難しいポイント。
  (切除した骨には、硬い腱が多く付いている)
覚道健治 医師は、現在も研究を進めている。

<解説:覚道健治 医師>
 ・咀嚼筋腱・腱膜過形成症の患者さんは、若い人にもおり、13歳の患者さんもいた。

アゴの筋肉 簡単検査
:頬の筋肉が硬くなっているか、触診でチェックする。
(やり方)
 1)頬を手の平で触り、グッと噛み締めるとプクッと膨らむ部分を見つける。
 2)口を少し開けて、頬と反対側の人差し指を口の中に入れ、頬を内側から触診。
  ・最初に触れる硬いものは、あごの骨。
  ・その外側の柔らかい部分が、咬筋。
 3)咬筋の硬さを確認
  ・硬さの目安は
   ・リラックスしたときの太ももくらいの硬さ。
   ・アキレス腱くらいの硬さの場合、病気の疑いがある。
   ─>専門医を受診する。

噛み合わせ 検査
:噛み合わせはアゴの健康度に非常に関係がある。
 ・噛み合わせが悪いと、関節、筋肉に負担がかかるので、アゴの健康具合のいいバロメーターになる。
 ・噛みあわせが悪いと、こめかみ、肩の筋肉も緊張し、頭痛や肩こりの原因にもなる。
 ・アゴの負担から、顎関節症にも。

<検査>
:測定用フィルムを口に入れ、3秒間強く噛み締める。
 ─>咬合力検査機で分析。
  ─>上下の歯が接触している場所が点となって表示される。
   ─>左右均等に点があれば、理想的。
    ・奥歯は、1つの歯を囲むように点があれば、いい噛み合わせ。

(ゲストの検査結果)
 ・危険な噛み合わせの人 : 小沢一敬 さん ─> レッドゾーン
 ・最も噛み合わせが良かった人 : 吉田秀彦 さん

<解説>
 ・吉田秀彦 さんは、左右均等に接触しており、十分噛みあっている。
 ・小沢一敬 さんの場合は、左奥に1点、右に1点、接触している場所があるだけ。
  ─>ほとんど、上下の歯が当たっていない。
   ・噛む力も弱い。

覚道健治 医師:「歯が当たっていないのか、歯が無いのか、(分析画像からは)分からないです(接触の点がほとんどないので)」
小沢一敬 さん:「歯はありますよ!(笑)」

(小沢一敬 さんへのアドバイス)
 ・アゴに悪いクセをなくす。
  ・片側だけで噛まない。
   ・歯周病、虫歯になりやすい。
   ・片側だけに負担がかかる。
  ・頬杖をつかない。
  ・悪い姿勢をとらない。
  ─>噛み合わせが悪化する。
 ・まず、歯医者でどのくらい噛んでいないのか、検査を受ける。
 ─>矯正などの処置がある。
 ・放っておくと、虫歯、歯周病などにもなりやすい。
 ・虫歯、歯周病の治療をしただけで、噛み合わせが良くなることもある。

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