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薬の飲み方について│主治医が見つかる診療所

薬の飲み方についてのいろいろな疑問を、
「主治医が見つかる診療所」(080421 放映)で解説。

「服用時間の食前、食後の意味」「飲み合わせの悪い薬」など、
薬の飲み方についての質問に、番組の担当医が回答。

主治医が見つかる診療所 担当医は、
秋津壽男 医師(秋津医院 院長 内科)、新見正則 医師(帝京大学医学部附属病院 准教授 血管外科)、森智恵子 医師(シロノクリニック 恵比寿本院 副院長 皮膚科・産婦人科)、金武英 医師(梅丘内科 院長 内科・循環器科)、上山博康 医師(旭川赤十字病院 脳卒中センター長 脳神経外科)、南雲吉則 医師(ナグモクリニック 院長 乳腺専門)、姫野友美 医師(ひめのともみクリニック 院長 心療内科)

主治医が見つかる診療所 ゲストは
高橋英樹 さん、東てる美 さん、磯野貴理 さん。
司会は、
草野仁 さん、東野幸治 さん、アシスタントは、磯山さやか さん。


◆薬の飲み方についての質問 いろいろ
食事と薬を飲む時間
磯野貴理 さん:「食後に服用という薬は、食事を抜いたら飲まない方がいいのか?」
秋津壽男 医師:「薬の8〜9割は食べ物に関係ない。『食後服用』は『1日3回服用してください』という意味」
 ・1日3回服用するのを、忘れないでね、というのが本音。
 ・1日3食の後に飲むようにすれば、忘れないだろうということで、「食後」としてある。

<食事との関係に 注意が必要な薬
●食事と一緒でないといけない場合
 ・糖尿病の薬:血糖値を下げ過ぎてしまう。
 ・解熱剤、鎮痛剤は、空腹だと胃を荒らしてしまうので、食事の後に服用する。

上山博康 医師:「解熱剤と鎮痛剤は相当胃に悪いので、必ず胃に何か入れてから飲むようにしてください」

●「食前、食間」服用=空腹時に飲む。
 ・薬が弱くて、食べ物にまけてしまうため、空腹時に飲む。

栄養ドリンクとの相性
高橋秀樹 さん:「栄養ドリンクと一緒に飲んでもいいですか?」
秋津壽男 医師:「問題ない薬もある」
南雲吉則 医師:「栄養ドリンクの成分にはアルコールやカフェインが含まれていることが多く、ほかにもいろいろな成分が含まれている。風邪薬の総合感冒薬にもいろいろな成分が含まれていて、重なる成分が多い。栄養ドリンクを飲むと吸収されやすくなる面もあり、効果が倍になることもあるが、主作用が倍になる場合は、副作用も倍かそれ以上になる可能性があるので、お薦めできない」

─>風邪薬の場合、湿疹、目眩(目まい)、呼吸困難などの副作用が出る場合もあるので、基本的にはやめたほうがよい。

西洋医学と漢方の違い
東てる美 さん:「西洋の薬と漢方薬と、どちらが効きますか?」
新見正則 医師:「両方とも、効くものには効きます。得意な領域が違う。病気が分かってきたのは最近50年、100年のことなので、西洋薬は、病気が判明して病名が分からないと処方できない。漢方は長い間使われてきているので、病名がなくても、症状に対して処方ができる。

・西洋薬が効くのは、ガン、糖尿病、高血圧などの病名がはっきりしている病気。
・漢方は、冷え性、更年期障害、イライラ、などの病名がつかない症状によい。

 西洋医学で行き詰まったときは、しっかりした漢方医に行くと違う『引き出し』がある」

東野幸治 さん:「貴理さん、イライラするでしょ」
磯野貴理 さん:「えー? ……そりゃまあ、イライラしがちですけど」
南雲吉則 医師:「それは、お姑さんとの関係とか?」
磯野貴理 さん:「放っといてください!(笑)」
新見正則 医師:「更年期のイライラには……」
磯野貴理 さん:「まだ、更年期じゃありませんよ!」
新見正則 医師:「更年期前後のイライラには、加味逍遥散(かみしょうようさん)が代表的な女性への薬」

加味逍遥散(かみしょうようさん)
 ・10種類の生薬を配合した漢方薬。
 ・イライラ、頭痛、動悸、めまい、生理不順など、体のあちこちに症状が出ている場合によい。

漢方薬の服用の注意(南雲吉則 医師)
 ・漢方薬の安易な服用は危険。
 ・漢方薬は「人」に対して処方するもので、オーダーメイド、カスタムメイドの薬。
 ・人の体質(証)によって薬が変わるので、人に勧められて安易に服用してはいけない。
 ・必ず、医者に処方してもらって、自分用の漢方薬を服用すること。
 ・一般の病院でも、現在は何らかの形で漢方薬を取り入れている病院が、全体の7割に上がる。
 (「社団法人 日本東洋医学会」のHPなどでも、紹介している)

薬を飲むときの水
東てる美 さん:「薬は水で飲まなくちゃいけなくて、コーヒー、お茶はダメですか?」
金武英 医師:「なんでもいいが、組み合わせによっては、飲んではいけない薬もある。
 薬をお茶などに入れても、数秒は何も反応しないはず。飲んだ薬が胃に到達するのは1秒かそこらしかかからないので、何で飲んでも基本的には大丈夫」
秋津壽男 医師:「ただ、一部の薬は飲み物と相性があり、胃に入ったあとに飲み物と反応してしまう場合がある」

良くない組み合わせの例
 ・貧血の薬(鉄分):タンニンと反応するので、コーラ、茶、紅茶などは、ダメ。
 ・さらさらの粉薬はアルミニウム、マグネシウムが含まれていることが多く、牛乳(カルシウム)と反応。飲んではいけない。
 ・血圧の薬は、グレープフルーツの成分と反応。一緒に摂ってはいけない。
 (腸での薬剤の代謝を阻害するので、5〜8割、効き過ぎてしまう)
 (毒になるわけではない)
 ・骨粗しょう症の薬は、硬水(便秘に効くようなミネラルウォーター)で飲んではいけない。
 (硬水の硬度の高いものは、ほとんど薬)

─>結局、水道水で飲むのが、一番手軽で問題ない。
 (病人に冷たい水はよくないので、ぬるま湯や湯冷ましで飲むとよい、とされている)

水なしで飲んではいけない
 ・胃にきちんと落ちずに、食道についてしまった場合、薬が濃い状態でその場に留まり、食道に穴が開く場合がある。
 ・薬のカプセルは水分を吸って軟らかくなるようにできているため、食道の粘膜の水分を吸い、粘膜が干からびてしまう。
 ─>より「潰瘍」になりやすくなる。

年齢と薬の服用量
 ・50歳以上の人は、薬の服用量20代の3分の2にする。
 ・薬は元々毒で、毒の作用を利用して病気を治すものなので、肝臓や腎臓に負担がかかる。
 ・年齢が高くなると、肝臓で解毒せず、腎臓で排泄しにくくなる。
 ・特に高齢者は、子供と同じ量にする。(上山博康 医師)

上山博康 医師:「歳をとればとるほど、副作用が強く出る」

 ・服用量は種類や体質によって異なるので、医師に相談するとよい。

薬は何種類まで
 ・なるべく少ない方がよい。
 (副作用が出たとき、どの薬が悪いのか分からなくなるため)
 ・糖尿病や高血圧などで、必要な薬があるときは、なるべく大切な薬に絞って飲む。
 ・最近の薬局では「お薬手帳」を出して、薬を管理しているので、「お薬手帳」をもらって医師に判断してもらうとよい。
 ・かかりつけの薬剤師にチェックしてもらうのも良い。
  (組み合わせが悪い薬がある場合、医師に連絡してもらい、処方を変えてもらうこともできる)
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