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運動器不安定症 転倒│たけしの本当は怖い家庭の医学

運動器不安定症 という、「転びやすい病」についての説明が、
たけしの本当は怖い家庭の医学(080212放映)で紹介。

現在の日本は、
 ・5人に1人が高齢者
 ・約450万人、介護が必要
 ・約100万人が寝たきり状態
という事実があり、
運動器不安定症 という「転びやすい病」をきっかけに転倒し、
寝たきりになってしまう危険性が大、とのこと。

運動器不安定症 チェック項目>
 1)立ったまま靴下を履けない。
 2)階段をのぼるとき、手すりを使って上る。
 3)最近、よくつまずく。
 4)立つときに何かにつかまる。
 5)歩く速度が以前よりも遅くなった。

当てはまる項目があれば、
運動器不安定症 に注意。

峰岸徹 さん:「体が弱かったので、8年前からトライアスロンを始めた。足、腰にガタが来ている」
ガダルカナル・タカ さん:「身体弱い人がトライアスロンしちゃだめなんじゃないですか?」
ビートたけし さん:「立ったまま靴下が履けないなんてのは、履こうとすると、玄関まで出てっちゃうからね」

運動器不安定症 説明の先生は、
北潔 医師
・北整形外科 院長

たけしの本当は怖い家庭の医学、ゲスト患者は、
峰岸徹 さん、藤田弓子 さん、坂口良子 さん、ガダルカナル・タカ さん、ほんこん さん、いとうまい子 さん、宮川大輔 さん。
司会は、
ビートたけし さん、渡辺真理 さん。


日本人の寿命
現在の日本人の平均寿命は、
 ・男性:79歳
 ・女性:85.8歳
だが、健康寿命は、
 ・男性:72歳
 ・女性:78歳

この差の
 ・男性:−7歳
 ・女性:−7.8歳
の年数が、何らかの障害を抱えていたり、寝たきりの状態である期間。
現在、日本では約100万人が寝たきり状態と言われている。

◆(症例)
 :57歳、女性。
 ・身体を動かすのが嫌い。ごろごろしているのが好き。
 ・50歳過ぎから少し肥満気味になっている。
(症状1)
 ・朝、片足で立って靴下を履こうとしたところ、バランスが取れず、靴下が履けなかった。
 (太り過ぎかな? と思ったが、気にしなかった)
 ─>(5年後)
  ・運動はしないまま。
  ・身体にはますます貫禄が出て、靴下は座って履くのが当たり前になっていた。
  ・運動が必要かも、と一大決心でウォーキングを始めたが、3日坊主でやめてしまった。
(症状2)
  ・階段は手すりにつかまらないと、足もとがおぼつかず、上れない。
  ─>(5年後)
(症状3)
 ・長い時間歩いた後、膝に痛みを感じるように。
 (遠くまで買い物に行ったから、そのせいだと思った)
 ・しばらく休むと痛みは消えた。
   ─>(その後)
  ・時々、長く歩いたあとに痛み。
  ・周囲の人にも膝痛の人が多かったので、気にしなかった。
  ・ますます出不精で、家にこもるように。
(症状4)
 ・立ち上がったとき、スリッパを踏んだだけでバランスを失い、よろけた。
(症状5)
 ・1センチの段差につまずき、転んで腰を強打した。
 ─>大腿骨頸部骨折
  ─>(3年後)寝たきりの状態に。
  診断は「 運動器不安定症
運動器不安定症
 ・加齢などでバランス能力や移動歩行能力が低下し、転倒の危険が高くなった状態。
 =「 転びやすい病
 ・社会の高齢化により、高齢者の転倒予防のために、新たに認定された病気。
 (WHO(世界保健機関)が2000年から10年を「運動器の10年」と定め、運動器の病気の制圧を目指している。
  「運動器不安定症」の病名は2006年に作られた)
 ・「運動能力の著しい低下」「腰、膝などの関節や骨になんらかの異常がある」場合に、診断される。
 ・症例では、
  ・運動能力の低下(立ったまま靴下が履けない)
   ─>さらに筋力の衰え
    ─>膝の痛み(変形性膝関節症)(出不精になり、家にこもるようになった)
  症例では、この時点で「運動器不安定症」になった、と考えられる。
 ・運動器:骨や筋、神経など、脳からの命令で身体を動かす器官の総称。
 ・変形性膝関節症、骨粗しょう症などが原因でも、運動機能が著しく低下している場合は、「運動器不安定症」と診断される。

<変形性膝関節症>
 ・筋力が低下して、膝の関節がぐらつき、軟骨が磨り減って、膝が痛む病気。

運動器不安定症の予防
 1)運動:転倒リスクが減らせる。
 2)膝の痛みなどに対する、病院で適切な治療。
 ・「転倒、寝たきり」を避けるためには、「運動」が何より大切。
 ・若い世代ももちろん、高齢者も今からでも遅くないので、できる運動をする。

(ゲスト患者は?)
ガダルカナル・タカさん:「つまずきやすいが、転ばない。最後の最後で耐えられる」
峰岸徹 さん:「なんでもないところで、よくつまずく」
ほんこん さん:「思てる以上に足が上がってないってことですよ」
宮川大輔 さん:「自分は若いし、大丈夫と思っている」
ほんこん さん:「なら、帰れや。笑いに来たんか」
宮川大輔 さん:「いいじゃないですか。いたって」

運動器不安定症:診断基準となるチェック テスト
開眼片足立ちテスト
 :片足で立つことによりバランスを見る、代表的なテスト。
 ・片足で立つことは、歩き始め、振り向く、階段を上る、などの基本動作に必要なので、片足立ちテストで、基本動作を診断することができる。

(やり方)
 1)目を開けたまま、両手を腰に当てて立つ。
 2)片足を前方に少し上げて片足立ち。
 3)15秒以上立てるか。

(診断)
 ・15秒未満で「足を床につける」「軸足がずれる」などの場合は、運動器不安定症の疑いあり。
 ・筋力が低下している場合は、姿勢が保てず、すぐにぐらつき、足をついてしまう。
 (患者さんの例では、2秒でぐらつき、足をついてしまっていました)
 ・15秒というのは80代の人の基準。
 ─>運動器不安定症の診断では15秒を基準としているが、若い人の平均時間はもっと長い。
  ・40代の平均:2分
  ・50代:1分30秒
  ・60代:1分

(注意)
 ・転倒の危険がある人は、支えの人に付いてもらう。

(ゲスト患者では)
宮川大輔さんが29秒の時点で腰から手を離したので、レッドゾーン。
宮川大輔 さん:「違いますよ。15秒だと思っていたのに1分て言われて、動揺して離しちゃったんですよ」
(運動器不安定症の診断は15秒が基準ですが、ゲスト患者さんは皆もっと若かったので、スタジオでのテストは「1分」が基準だったのです)
「20代とか30代の人は、2分とか簡単にできるんですか?」の質問に、
北潔 医師:「簡単に、ではなく、辛いでしょうが、できます」

3m(メートル)立ち歩きテスト
 ・転倒の8割が、「立ち上がる」「歩く」「方向転換」「座る」の動作で起こる。
  その動作を見るテスト。

(やり方)
 1)椅子を置き、3メートル前方に目印をつける。
 2)椅子に座って、背もたれに背中をつける。
 3)合図とともに立ち上がり、3m先の目印まで歩いて、Uターンして戻り、元の椅子に座る。
 4)戻ったときも、背もたれに背中をつける。
 5)かかった時間をチェックする。

 ─>11秒未満の場合は合格。
   11秒以上かかった場合は、レッドゾーン。
 (※運動器不安定症の患者さんの例では、13.3秒)

(注意)
 ・普段、歩く速度で行う。(あわてない)
 ・転倒の危険がある人は、支えの人に付いてもらう。

(ゲスト患者は、全員合格)
北潔 医師:「年齢からいって当然できると思っていましたが、片足立ちは1年に4秒低下する。知らず知らずのうちに10年で40秒低下するので、10年後も大丈夫とは限りません」

筋力低下の検査
 ・高精度筋量計で、筋肉量を量る。
 (筋肉量は、左右の足の上下(太もも、ふくらはぎ)、4つの部分ごとに量って、比較)
 ─>同じ年齢、同じ体重の人の標準値と比較する。

(ゲスト患者の結果)
 ・ガダルカナル・タカ さん、ほんこん さん、宮川大輔 さん:レッドゾーン。

(北潔 医師による診断:ガダルカナル・タカさん)
 ・左右太もも、ふくらはぎの筋肉量:標準未満。
 ・体脂肪も多い。
 ─>典型的な運動不足体形。
 ・歩く、階段を上る、などの運動が少ない。

(北潔 医師による診断:ほんこんさん)
 ・左右の太ももの筋肉量:標準に達している。
 ・左右のふくらはぎの筋肉量:標準未満。
 ・立つ、歩くなどの基本運動が少ないと思われる。

(北潔 医師による診断:宮川大輔さん)
 ・左右の太もも、右のふくらはぎ:ぎりぎり標準。
 ・左足のふくらはぎ:標準未満。
北潔 医師:「これだけ左右差があると、痛みや痺れなどの症状がある場合も。病気の原因がある場合も」
 ─>宮川大輔 さん:「半年前に左足の靱帯を伸ばしてしまい、左足に体重がかけられない」
  ─>この原因で、筋量の左右差が現れたと思われる、とのこと。

運動器不安定症 予防のエクササイズ
 ・筋肉は、1年に1%減る。
北潔 医師:「レッドゾーンの患者さん(ガダルカナル・タカさん、ほんこん さん、宮川大輔さん)は、よほどがんばらないと、60〜70代で運動器不安定症になる危険がある」
 ・「筋肉を増やす」という視点もいいが、「維持する」。「維持」の方が無理なく続けることができる。

筋力 強化
 ・下半身の筋力を強化して十分にすると、バランス能力が保て、転倒を防止できる。
 ・鍛えるのは、
 「大腰筋」
  :背骨と大腿骨を繋ぐ筋肉。
  ・太ももを上げるときに使う。
  ・衰えると、足が上がらず、つまずきやすい「すり足」になる。

 「中臀筋」
  :骨盤と大腿骨を繋ぐ筋肉。
  ・バランスが崩れたときに姿勢を戻す。片足立ちにも使う。
  ・衰えると、バランスが取れなくなり、よろめきやすくなる。

 「大腿四頭筋」
  :太ももの前を覆う筋肉。
  ・足を前に振り出す、立ち上がる、しゃがむ、など、すべての下半身の動きに関わる。

 「前脛骨筋」
  :脛の前の筋肉。
  ・爪先を上げる。
  ・衰えるとつまずきやすくなり、転倒につながる。

●<片足上げ歯磨き運動>:(大腰筋、中臀筋)
 ・片足立ち:中臀筋を鍛える
 ・ももを上げる:大腰筋を鍛える。

(エクササイズ手順)
 1)立って歯磨きをしながら、片ももをできるだけ高く上げる。
 2)左右1分ずつ、1日2回、朝晩行う。

(ポイント)
 ・バランス能力を鍛える。
 ・体力に自信がある人は、太ももをなるべく高く上げる。
 ・高齢者は転倒の危険があるので、何かにつかまって行う。
 ・若い人でも自信がない人は、つかまって行う。
 ・短期間でかなりの効果がある。
 (運動器不安定症で、「開眼片足立ちテスト」が2秒だった患者さんは、3カ月の運動で10秒片足立ちができるようになった)
 ・この片足上げ1分で、50分歩くのと同じ負荷がかかるので、「 骨粗しょう症 」予防にも効果あり。
 (骨粗しょう症は、大腿骨頸部骨折の大きな原因の1つ)

(ゲスト患者の感想)
「これはキツい。これはかなりきつい」
「部活みたいですよ?」
北潔 医師:「30代、40代の人はぜひトライしてみてください。高齢の方も何かにつかまって、無理をしないようにして」

●<新聞読み足上げ運動>:(大腿四頭筋、前脛骨筋)
 ・足を浮かして静止:大腿四頭筋を鍛える。
 ・爪先を上に向ける:前脛骨筋を鍛える。

(エクササイズ手順)
 1)椅子に座る。
 2)片足を前に伸ばす。(踵は床につけたまま)
 3)伸ばした足の爪先(つまさき)をなるべく天井に向ける。
 (踵(かかと)床につけたまま)
 4)そのまま、床から10センチの高さに足を上げ、5秒静止。
 5)足を下ろす。
 6)20回繰り返す。(目安が20回)
 7)反対の足も20回行う。
 8)1日2回行う。
 (※足を下ろしている時間も5秒くらいで、繰り返していました)

(ポイント)
 ・大腿四頭筋を鍛えると膝の関節がずれにくくなるので、「 変形性膝関節症 」の予防にも効果。
 ・上げるほうの足は、まっすぐに伸ばす。
 ・もう一方の足は90度曲げて、しっかりと腰を支える。
 ・高く上げすぎると腰に来るので、10センチの高さが目安。
 ・両足を同時にやると、腰痛の原因になるので、片足ずつ行う。
 ・息を止めない。
 (息を止めると血圧が上がるので)
 ・20回が目安だが、無理せず、自分に合った回数を行う。

(ゲスト患者の感想)
右足の分のエクササイズを行い、「きつい」「足が痛い」「腹筋も痛い」
終わったあと、「左足も」と言われて、
ホンコンさん:「やるの? 左も。別にここでやらなくても、うちでやれば……」
渡辺真理 さん:「いいえ、ここでなさらなかったら、うちでも絶対やらないですから」

全てのテスト、エクササイズの注意
 ・高齢の方、足腰に痛みやしびれのある方などは、必ず医師に相談してから行うこと。
 ・運動中に痛みが出た場合はすぐにやめる。
 ・転倒しないよう十分気を付けて行なうこと。
 ・エクササイズの回数、時間は目安なので、無理をせず、自分に合った回数、時間で行うこと。

「痛い、きつい」との感想は、前に出て運動を行っていたレッドゾーン患者さんたち(ほんこんさん、ガダルカナル・タカさん、宮川大輔さん)だけで、
後ろでやっていた坂口良子さんや、藤田弓子 さんの感想は、
「気持ちいい」「ストレッチみたい」
きつくない、とのことでした。

藤田弓子 さん:「役者は立ったり座ったり、動き回ることが多いから」
ほんこん さん:「我々、ほんとに、のんべんだらりとしてますからねぇ」
渡辺真理 さん:「この運動なら、毎日できますよね?」
ほんこん さん:「えっ? 偶数の日だけ、とか」
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