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うつ病 うつ状態の 症状 診断

うつ病 の症状と診断法について。

こちらは、富士ゼロックス全社産業医の 河野慶三 氏が
主にITエンジニアに向けて執筆した「こころの病 うつ病」の症状と診断法についての記事。
主に「職場」におけるストレスと、うつ病 、心の不調(メンタルヘルス不調)との関連、
メンタルヘルス不調の症状、治療法、早期発見、予防 方法の説明です。

「第1回 事例で理解する「うつ病」の症状」│ITpro
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071122/287743/?ST=health
 :具体的なメンタルヘルス不調の事例が紹介されており、図やグラフなども載っていて詳しく、分かりやすい。

河野慶三 氏(富士ゼロックス全社産業医)
:1970年,名古屋大学医学部卒。厚生省,熊本県公害部首席医療審議員,労働省主任中央じん肺診査医,産業医科大学助教授,自治医科大学助教授を経て, 94年に富士ゼロックス本社産業医に就任。98年から全社産業医。著書に「働く人の健康管理」(労働新聞社)など。医学博士。(記事より)

ITエンジニア向けに書かれていますが、もちろん、働いている人なら覚えのある「職場におけるストレス」などについても説明されています。


こころの病 主な要因(職場関係)
 ・土日出勤や連日の深夜残業による疲れ
 ・成果主義によるプレッシャー
 ・納期に追われる業務形態
 ・上司や先輩との人間関係
 ・慣れない部署への配転
 ・マネジメント機能が十分でない職場環境
 ─>こころの病や、こころの不健康状態(メンタルヘルス不調)の人はここ数年増加傾向にあり、早期に発見し早めに治療するために、「自分の不調に気づく」「ストレスをコントロールする」ことが必要。

うつ状態 自己点検(ドクター河野の健康チェック)
 「過去1カ月を振り返り、次の質問に答えてください」
 ・「毎日/ときどき/いいえ」で答える。
 1)食欲がない
 2)眠れない
 3)朝早く目がさめる
 4)性欲がない
 5)朝に比べ、夕方の方が気分がよい
 6)何もする気がしない
 7)新聞やテレビを見たくない
 8)仕事の能率が以前に比べよくない
 9)いらいらする
 10)生きているのがつらい
 ─>「ほとんど毎日」が6つ以上:うつ状態の可能性があるので、医師に相談する必要がある。
 ─>「ほとんど毎日」が3〜5つ:「生命のエネルギー」が不足しているので、休息を取る必要がある。
 過労になっていないか日常生活を点検する。

もっとも多いメンタルへルス不調は「 うつ病 」
 ・社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所が実施したアンケート(2004年):85.8%の企業が「最も多いこころの病はうつ病」と回答
 ・厚生労働省の研究班が2002年度に中国、四国、九州地方で実施したうつ病の疫学調査:成人の15人に1人がこれまでにうつ病を経験している。
 ─>うつ病は、最もかかる可能性の高いメンタルヘルス不調。

うつ病 とは
 ・うつ病は「気分・感情の障害」を主な症状とする病気。
 ・「躁うつ病(双極性うつ病)」と「単極性うつ病」がある。
  ・躁うつ病(双極性うつ病とも):気分や感情が極端に高揚する「躁状態」と、逆に極端に低くなる「うつ状態」が交互に現れる。
  ・単極性うつ病:「うつ状態」だけが現れる。
  (現在、多くの企業で問題になっているメンタルヘルス不調は主に「単極性うつ病」)
 ・1998年以降日本で急増している自殺者の背景にも、うつ病の増加が背景にあると思われる。自殺念慮(死にたいと思う気持ち)が、うつ状態の症状の一つとしてあり、自殺を引き起こす要因となる。
  (1998年以降の日本の自殺者は3万人を超えており、先進国の中でも最も高い水準)
 ・「うつ病はよくなる病気である」

うつ状態 の症状
 ・「うつ状態」は、生きていくために必要な「生命のエネルギー」が欠乏している状態。
 ・「自覚症状」(本人が訴える)、「他覚所見」(医師が診察により確認)がある。
  ・自覚症状:睡眠障害、食欲低下、性欲低下、思考抑制、意欲低下、社会的な関心の低下、抑うつ気分、自殺念慮など。
  ・他覚所見:顕著な体重減少、土気色の顔色、単調で力のない話し方。
  (うつ状態がひどくなると、「精神病症状」の1つである妄想が現れることもある)

<うつ状態 具体的な症状>
自覚症状
 ・睡眠障害(就眠障害、熟眠障害、早朝覚醒)
 ・食欲低下(食べたいと思わない、おいしさを感じない)
 ・性欲低下(異性に対する関心がなくなる、その気にならない)
 ・思考抑制(作業能力の低下、作業に時間がかかる、ミスが多くなる、集中力の欠如、決断ができない)
 ・意欲低下(何をするのも面倒)
 ・社会的関心の低下(人に会いたくない、新聞やテレビを見る気にならない)
 ・抑うつ気分(気分が沈む、生きている実感がない、自分1人が取り残されている感じ。生きているのがつらい、生きていても仕方がない感じ)
 ・自殺念慮(死ねば楽になるだろうと思う、死にたいと思う)

他覚所見
 ・顕著な体重減少(体重が1カ月で5〜10kg程度減少する)
 ・顔つきの異常(土気色の顔色、表情の豊かさの減少、目の力の欠如)
 ・話し方の異常(単調で力のない話し方)

その他の症状
 ・原因のはっきりしない身体症状が1カ月以上続くこともある。
 (頭痛、めまい、手足のしびれ、吐き気、腹痛、胸痛、腰痛、全身の倦怠感、微熱、寝汗など)
 (内科で検査をしても、異常が発見できないような身体症状が、うつ状態の症状であることがある)

うつ病 症状の出方
 ・最初からすべての症候が揃っている人はいなく、なんとなく始まり、1〜6カ月で症状がだんだんはっきりしてくる例が多い。
 (「失恋」「肉親や親しい人の死」などように、最初の引き金がはっきりしている場合もある)
 ─>うつ状態の初期は、確認が困難なことが多い。

うつ状態が現れる病気
 ・うつ病:必ずうつ状態が現れる。
 ・統合失調症、神経症、脳腫瘍、ある種の薬の副作用としても、うつ状態は現れる。
 ─>うつ病の診断は、うつ病に詳しい精神科、心療内科の専門医が行う必要がある。

うつ病の原因と対策
 ・うつ病の発症の背景にストレスがあることが多いが、ストレスがどのようにしてうつ病を惹き起こすのかは分かっていない。
 ・うつ病は生きていくのに必要な「生命エネルギー」が欠乏しているので、生命のエネルギーをふたたび補充することが最も大切。
 ─>「休養すること」と「抗うつ薬を飲むこと」
 (「うつ病はよくなる病気」である)

参考
第1回 事例で理解する「うつ病」の症状│ITpro
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